二輪文化ラジオ「5周年記念」公開ライブ配信

二輪文化ラジオ5周年記念公開ライブ配信

おかげさまで二輪文化ラジオは5周年を迎えました!

2013年12月20日に第0回として、ライブ配信会場のCross Road 39のオーナーであり、元ホンダ・スズキの契約ライダーだった荘 利光さんを最初のゲストとしてスタートしました。

何度かお休みした月もありましたが、ほぼ毎月1回、ゲストがいたりいなかったりしながらなんとかやってまいりました。
5年間。結構長い(笑)

ゲストは今年もバイク女優・望月ミキさん!

さてそんな記念すべき今回は…、
昨年の年末に続き、バイク女優・望月ミキさんをゲストにお迎えいたしした。

番組と同じ日が誕生日(12月20日)というパーソナリティの難波祐香さん、そして望月ミキさんは12月18日が誕生日。

ということで、番組自体はできるだけ粛々といつも通りを心がけつつ、番組終了後のアフターイベントは、今年もトリプル生誕祭みたいな感じで盛りあがりました。

会場の配置も変えてみました。
いつものスタジオっぽい感じではなく、公開番組っぽく、ギャラリーの皆さんの顔が見えるような配置で。

二輪文化ラジオ5周年記念公開ライブ配信

「イマドキの若者たちのオートバイの楽しみ方」

さて今回の番組テーマです。

時代が変わればオートバイの楽しみ方も変わるというもの。

ついついオッサンたちは、若い人たちに向かってあれやこれや説教がましく言うことが多くなりがちです。
年を重ねてくると、自分の経験を伝えたくなるものなのですよ。老害と言われようとも。

しかし今回は、敢えて、若者たちに聞いてみたい。教えてもらいたい。
そんな企画です。

家庭や学校、働き方や取り巻く社会環境、様々なものが30年40年前とは大きく異なります。
娯楽や趣味も、また便利なものも、身の回りに溢れています。

そんな中、なぜ今オートバイに乗るのか? オートバイでどんな楽しみ方をしているのか?

車両は壊れにくくなったし、道路も整備されました。グッズやパーツも大きな進化を遂げています。
極め付けは昔はなかったスマホ。クレジットカードとスマホがあれば、大概のことはなんとかなるんじゃないか、そんな気さえしますよね。

もうオヤジたちにはわからないことだらけのはず。

そこで、SNSでコメント募集した若いライダーの皆さん、会場の皆さん、にゃんばちゃん、ゲストの望月ミキさんの「今風の楽しみ方」をお聞きしてみました。

なんとなくたどり着いた結論は…

今時の便利ツールやグッズを使っての新しい楽しみ方も確かにありますが、本質的には、若いも年寄りも関係ないんじゃないか……。
みなさんからの話を聞いていると、やはりそこに行き着くような気がします。

確かに、こうやって年齢世代関係なくバイクの話ができるのですから!

2019年は…

2019年、二輪文化ラジオはさらに進化していく予定です。

今後の二輪文化ラジオにご期待ください!

「日本バイクオブザイヤー2018」表彰式

2018年12月19日、東京のホテルグランドアーク半蔵門にて行われた「日本バイクオブザイヤー2018」の表彰式に行ってまいりました。

実はこの賞、今年から始まった記念すべき第1回なのです。

主催は「一般社団法人 日本二輪車文化協会」(吉田純一 会長)。

多彩な選考委員と盛大な表彰式

まずは会場の様子と選考委員の方々。
選考委員のおひとり、能楽師の大倉正之助さんの大鼓の演奏。

主催者である一般社団法人 日本二輪車文化協会 吉田純一会長の挨拶。
自民党オートバイ議員連盟・逢沢一郎議員の祝辞。
そして今回プレゼンターを務める女優の吉田美佳子さん。プロテクター装備で登場。
賞のロゴマークのデザインも担当した選考委員の菊池武夫氏(タケオキクチ)。

記念すべき第1回日本バイクオブザイヤーの大賞は…

部門別各賞は、
●原付クラス(〜125cc):ホンダ Monkey125
●軽二輪クラス(126〜400cc):スズキ Vストローム250
●小型二輪クラス(401cc〜):カワサキ Z900RS
●外国車クラス賞:ドゥカティ Panigale V4S
●ロングランヒット賞:
 1978年発売の ヤマハ SR400
 発売60周年を迎えた ホンダ スーパーカブシリーズ
がそれぞれ受賞しました。

そして記念すべき第1回の日本バイクオブザイヤーの大賞は、
カワサキ Z900RS
が受賞致しました。
賞を受け取られたのはZ900RSの開発リーダー萩尾清一氏。

来年からが大事…

この賞を批判する向きもあるようですが、
「たくさん売れたで賞」でも「最高性能賞」でも「ジャーナリストが認めたで賞」でもなく、人気投票を基にした「話題賞」なので、いろいろなところで話題になることが一番。
あちこちでさまざまな反応があったということは、第1回としては大成功なんじゃないでしょうか。

まぁ「アンチもファンのうち」と言いますし。

あえて付け加えるなら、賞としての権威を得るのはこれからのことで、それは長く続けられてこそですから、来年以降の展開が大事になってきますね。
よりよい方向に発展していくことを期待しています。

12月18日は「汚れた英雄」の日

汚れた英雄の日

最近はすっかり三枚目オヤジキャラを前面に出してきている俳優の草刈正雄さん。

その草刈正雄主演、角川春樹氏が初監督を務めた角川映画が、昭和57年(1982年)12月18日に封切られました。

オールドバイクファン、80〜90年代のレースブーム世代で知らない人はいないであろうその作品が「汚れた英雄」です。

80年代のロードレースシーンが描かれた言ってみれば「プレイボーイ映画」なんですが、当時の若い男子にとって憧れるには十分のヒーローでした。

ローズマリー・バトラーが歌う主題歌は、バイクに乗るたびに脳内で再生されたものです。(これは、水曜どうでしょう!?でスーパーカブに乗る大泉洋さんも同じだったようです・笑)

30年以上経った現在、DVDが手に入るようになり、またこの映画を気軽に観られるようになりました。

そこで、facebookグループ Team#62「汚れた英雄」ファンクラブが、この映画公開日を「汚れた英雄の日」と提唱し、みんなそれぞれで、この日にDVDを観ようということになったのです。

原作は大藪春彦の小説

30代以下のみなさんには、「見たことない」「名前しか知らない」という方も多いと思います。

もう特定の世代のオッサンたちしか反応しないのかもしれませんが、やはりこの作品は外せないので、せめてこの時期だけはこの話題で勝手に盛り上がりたいと思っています。覚悟してください(笑)

ちなみに原作は、大藪春彦の小説で、舞台はさらに遡って昭和30年代になります。
浅間火山レースやマン島TTレース、そしてベッドの上で、主人公・北野晶夫がおおいに活躍します。

ちなみにこの小説は、当時のライダーの方達が実名で登場したりするので、歴史を語る上でもそれなりに重要な意味があるんですが、それはまた別の機会に。

マニアックなネタ集め企画?

36年前の作品ですから、それなりにツッコミどころ満載な映画だったりもします。

撮影に協力したレース関係者もたくさんいらっしゃいますので、今でもいろんな方とこの映画の話をしていると、(細かすぎて伝わらない)超マニアネタがいろいろと出てきます。

そんなマニアックなネタを集めて、違った意味でも楽しめるような企画を思いついてしまったので、今後の「汚れた英雄の日」に向けて、情報を集めていきたいと思います。

amazonのプライムビデオでも、この映画を観ることができますので、もしちょっとでも興味があったらぜひ!

それではDVDを持っている人は、グラスを片手に鑑賞してください。
「一度や二度地獄を見なきゃ…」と呟きながら…。

「クリッピング・ポイント」と「エイペックス・ポイント」

サーキットの縁石

年の瀬なので…

2018年も残すところわずかとなりました。

一年を振り返りつつ、また来るべき2019年に向けて、今年、二輪文化ラジオのライブ配信の中で話題にしたことを拾っていきたいと思います。

まずは先月の配信から。

海外で通じない?

11月の二輪文化ラジオ vol.53「バイク用語今昔」。
皆さんから、いろいろなバイク用語の話題をいただきなかなか盛り上がりました。
ありがとうございます!

さてその中で、会場に遊びに来てくれたマン島TTレーサー山中正之選手から出てきた海外で通じないバイク・レース用語問題。

「クリッピングポイント」と「エイペックスポイント」。

まずはその話の内容をどうぞ。

調べてみると

エイペックスポイントとは、その言葉通りコーナーの頂点(apex)に位置する場所のこと。

日本で通常使っているクリッピングポイントは、コーナーリングラインでもっともイン側に接近するポイントを意味します。

ストレートに解釈すると、エイペックスポイントと日本で言うクリッピングポイントは、似て非なるもの。

詳しくはこちらを参考に → 「エイペックスとは?」F1用語集 – Formula1-Data

しかし、上記サイトの内容から、エイペックスポイントには二つの意味があることがわかります。

  1. コーナーの幾何学的な頂点(ジオメトリカル・エイペックス)
  2. コーナーを走るラインでの頂点(レーシング・エイペックス)

現実的には、1.のジオメトリカル・エイペックスが会話の中で出てくることはほとんどないのではないでしょうか?

つまり、通常、レースの話で対象になるには、走行ラインとコーナーの位置関係なので、2.の意味のレーシング・エイペックスが、日本で一般的に使われている「クリッピング・ポイント」とほぼ同義で使われていると言えそうです。

Racing Apex Point by Google Image Search

もしかして和製英語?

山中選手が言うように、海外(マン島)では、「クリッピング・ポイント」では通じないとのこと。

もしかして和製英語なのでは?という疑問も湧いてきます。

そこで、英語版Wikipedia の「Racing line」の項目を見てみると、

The clipping point is called the apex.

という一文があるので、単なる和製英語というわけではなさそうです。

というより、あえてわざわざ「clipping point」とは言わずに、簡単に「apex」と言うのかもしれません。

日本だけの言い方なのか?

そこで気になるのが、

  • 日本ではいつから「クリッピング・ポイント」が使われるようになったのか?
  • なぜ海外同様に「エイペックス・ポイント」にならなかったのか?
  • これまで海外では「クリッピング・ポイント」は使われてこなかったのか?
  • マン島以外の他の国、英語圏やその他の言語圏ではどうなのか?

なんていう疑問が残りますね。

番組中、マン島TTレーサーの山中正之選手にお願いしておきましたが、マン島に行った時にそんな話を聞いてきていただけると何か分かるかもしれませんね。


こういった豆知識的なものなどは、後ほど改めてまとめてアーカイブにしてみたいと思います。